1. >
  2. >
  3. EVのタイヤのすり減りが早すぎ問題

EVのタイヤのすり減りが早すぎ問題

車重が重いのがEV

温暖化問題を解決するための救世主とさえ言われたのが、EVだ。
ここのところさまざまな問題がクローズアップされてきたため、EVの存在価値に疑問が呈されるようになってきた。
インフラ整備にかかる費用、EVに電気を供給するために必要な発電所の整備、コストの高さといった問題である。
それに加えて、EVオーナーの間で今盛んに話題になっているのが、タイヤの摩耗の速さである。

EVといっても、履いているのはガソリン車と同じゴムタイヤだ。
アメリカの修理業車が口々に明らかにしているのだが、ガソリン車と比べると、摩耗の速さがなんと2倍以上だというのだ。
一般的にガソリン車であれば、タイヤの交換は平均して3万キロから5万キロといったところかもしれない。
ところがEVはその半分以下で、1.3万キロ程度で交換しなければいけないほど摩耗が激しいというのである。

その理由として、整備士たちの評価によると車体の重さが原因だという声が多い。
EVを流行りで買ってしまったが、後になって気づいたらバッテリーだけでも小型車1台分もの重さになるというのだ。
小型車1台分といったら、それでも1トンは超えてくる。
それにボディの重さを加えれば、ガソリン車とは比べものにならないほど重くなることがわかる。
これがEVのトラックやバスになると、重さの違いは1トン以上になるというのだから、驚きである。

タイヤ交換のペースは?

EVのタイヤ交換ペースは1.3から1.6万キロだと言われている。
アメリカなど車を足代わりに利用している地域であれば、1万キロなんてあっという間に到達してしまうため、早ければ数ヶ月でタイヤ交換ということになるのである。
タイヤのコストもバカにならないし、しかもEVのタイヤはエコ使用なので、一般のラジアルタイヤよりも高い値段設定になっているのだ。
脱酸素社会を目指して開発されたEVだが、タイヤ生産にかかるコストやCO2の排出量を考えると、それほど環境にやさしい車というわけではないのかもしれない。

仮に半年に1回タイヤを交換するとしたら、3年で6回も交換することになる。
1回あたりの交換費用も結構するので、買ってからなんでこんなにコストがかかるの?と後悔してしまうかもしれない。

EVに限らず重量規制が必要かもしれない

EVは確かにCO2を減少させるだけでなく、化石燃料の使用量を減らすのに役立つ優れた乗り物だ。
ただ重量問題が解決されなければ、トータルコストを考えるときに、それほどメリットは感じられなくなるかもしれない。

こうした背景から、重量規制を行うことの必要性を唱える専門家たちが少なくないのである。
もしかしたらEVの重量税がさらに引き上げられる可能性もあるので、EVにすぐに飛びつくより、しばらくは様子見でいる方がいいのかもしれない。